虚実皮膜

 

 このサイトは作者の生活にかかわるもろもろのものごとについて書かれた複数のテキストをハイパーリンクによって結び付けた仮想空間上の電子情報集合体ですけれども、結局のところそれらテキストは事実を素材にしたフィクション、もしくは作者の頭の中で自由に変奏された現実であって、実在の都市や人物とは直接のかかわりを持ちません。「総武線沿線およびメリケン国を舞台にした異世界ファンタジー」と言ってもいいでしょう。作者本人にしたところで、社会的現実においては前頁の最後に出てくる機械の前の若い男にいちばん似ているものの、書いている最中には謎の小男だの「プロメテウス舞踊団」だのアパートの窓から飛びたつ翼の生えた猫だのに次々変貌しているわけですし、ひょっとするとカーテンもカップも月も蔦の葉も微かに聞こえているリュートの音色も、そして千葉県市川市や総武線すら作者自身なのかもしれません。もちろん「ゆがめずに書く」のは立派なことでしょうが、ゆがめることだって愛の一つの表現にはなりうると思うのです。残念ながら作者には後者の書き方しか出来ません。メール友達からは時々「あの映画そんなに面白くないぞ」「俺の俺の俺の船橋市はこんなんじゃないっ!」といった抗議をうけることもあります。確かにメールという散文的な媒体で業務連絡に混じってフィクションが届くことには問題があるでしょうが(ごめんねいつも)…ふっふっふ、ここ個人ホームページだもんね。好き勝手やっちゃうもんね。

 …というわけで、人様に迷惑をかけない範囲では、自由に現実をいじらせていただきます。ゆがめるからにはなるべく面白い方向に、と思っておりますので、皆さんも、ポプコーン抱えてバカ映画眺めるつもりで楽しんでくだされば幸いです。

 

           1997.8.26

草迷 Q

 

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