上空。バットシグナル。
屋外。屋上、警察署。夜。
バットマンが物陰から現れる。まぶしいサーチライトのすぐそばに立っていた男が振り返る。デントだ。
デント
君に会うのは大変だな。
ドアをバーンと開けて、ゴードンが駆けつける。銃を抜いている。デントを見る。
デント(間を置かずに)
ラウはもう太平洋を半分ぐらい越えている。もし私に言ってくれれば、パスポートを取り上げることができた。だから私も参加させてくれと言ったのに。
ゴードン
それがどうした?金庫に残っていた金は、すべてマーキングした札だった。強制捜査があるのを知ってたんだよ。あんたのオフィスが絡んできた途端に情報が漏れた…
デント
私のオフィスだと?君こそここのオフィスにウェルツだのラミレスだの、うさんくさい連中を大勢抱え込んで…
(睨みつけるゴードンから目をそらし)
おお、そうだ、ゴードン…君のところの新人の不正行為を、もうちょっとで押さえられるところだったんだが…
ゴードン
ごまかすんじゃない。どう見たってあんたのオフィスにはマローニの犬が入り込んでるんだ。
デントはバットマンの方を向く。
デント
ラウを連れ戻さねばならないんだが、中国は絶対に容疑者を引き渡さないんだ。
バットマン
もし私が奴をつれてきたら、しゃべらせることができるか?
デント
なんなら歌だって歌わせるさ。
ゴードン
我々はギャングの命金を取り上げようとしてるんだ。きれいごとじゃすまんぞ。
デント
この仕事に就いたからには、覚悟はできてるさ。あんたと同じだ。(バットマンの方を向いて)で、どうやって連れ戻すんだ?
バットマンは既に消えている。デントは驚いて辺りを見回す。ゴードンがニヤリと笑う。
ゴードン
ああいう奴なんだよ。