省略


屋内。プレスルーム。高等裁判所。日中。

記者が、警官が、一般人が、部屋に溢れている。デントが演壇に立っている。ウェインは一般客に紛れて座っている。

デント
皆さん、よくお越しくださいました。この記者会見を開く理由は二つあります。一つは、ジョーカーの殺戮行為に対して、我々があらゆる手段を講じているのをゴッサム市民の皆さんに知っていただくこと。もう一つは、バットマンから自首するという申し入れが

聴衆が反応する。

野次
で、バットマンはどこだ!?

デント
しかし、まずその前に。我々の状況を考えてみなければなりません。はたしてテロリストの要求に屈するべきなのか?本当に我々は

記者
市民の命より、法に従わない自警団を優先するってのか?

そうだそうだ!の声。デントは穏やかにそれを制する。

デント
確かにバットマンは法律を守りませんが

屋内。ウェインのペントハウス。直後。

レイチェルがテレビで記者会見を見ている。

デント(画面外から)
しかし、我々が彼の出頭を求めているのは、彼が法を破ったからではありません。怖じ気づいたからです!今の今まで、バットマンに汚れ仕事を全部やらせておきながら

屋内。プレスルーム。高等裁判所。直後。

野次
だって状況は悪くなる一方じゃないか!

ウェインは野次が飛んできた方をみる。怒れる人々を。デントは演壇に身を乗り出す。熱い意思に溢れている。

デント
そうです。状況は最悪だ。しかし、夜明けが近づいているときこそ、夜は最も暗いのです!
(聴衆は静まる)
いつか、バットマンは法を破ったことの責任を取らねばならないでしょう。しかしそれは我々に対してであって、この狂人の要求に屈することではないはずだ!

聴衆は彼の言葉に心を動かされたようだ。しかし、別の野次が一斉にわき上がる。

警官の野次
もう仲間が死ぬのは御免だ!

聴衆から、同意のざわめき。

記者
バットマンを出せ!

人々は同じ言葉を叫び始める。もはやデントにもコントロールできない。デントはそれを悟る。

デント
では仕方がない。
(警備員に向かって)
バットマンを拘束しなさい。

水を打ったように静かになるプレスルーム。ウェインは後ろの方に座っている。一体どこに、と人々は部屋を見回す。ウェインが立ち上がろうとするその時、デントが警備員たちに両手を差し出す!

デント(続けて)
私がバットマンだ。

静寂。ウェインは目を見張る。

屋内。ウェインのペントハウス。直後。

レイチェルが見つめる画面上で、デントが逮捕される。茫然とするレイチェル。

屋内。ウェインのペントハウス。日中。
レイチェルがアルフレッドに迫る。怒り。

レイチェル
なぜブルースはハーヴィーにこんなことをやらせるの、アルフレッド?

アルフレッド
分かりません。ウェイン様は記者会見にいらしたはずです

レイチェル
ハーヴィーを止めもせずに?

アルフレッド
そらく、お二人とも信じてらっしゃるのでしょう。バットマンは、テロリストの気まぐれより遥かに大切なものを背負っていることを。たとえあらゆる人々が、 そのために彼を憎むことになっても。彼は万人に愛されるヒーローであることを捨てようとしているのです。もっと大切な何かのために

レイチェル
たしかにヒーローのすることじゃないわね。そのためにハーヴィーに罪をかぶせるなんて

レイチェルは封筒を差し出す。

レイチェル(続けて)
ブルースのことはあなたが一番よく分かってるわ、アルフレッド
ふさわしい時が来たら、これを彼に渡して。

アルフレッド
ふさわしい時?

レイチェル
封はしてないから、読めば分かる。

アルフレッドは封筒を受け取る。

レイチェル(続けて)
さよなら、アルフレッド。

アルフレッド
お元気で、レイチェル様。

屋内。独房。重大犯罪課。宵。

刑事が独房の鍵を開けてレイチェルを通す。

デント
すまない、君にちゃんと説明する暇がなかったんだ。

レイチェル
自分を囮にするのはやめて、ハーヴィー。

デント
中央拘置所に移される予定だ。ジョーカーにとってはチャンスだから、襲ってくればバットマンが彼を捕まえることができる。

レイチェル
駄目。危険すぎる

刑事がノックする。デントは立ち上がる。

屋外。重大犯罪課・中庭。宵。

刑事たちが見守る中、拘束されたデントが護送コンボイに導かれる。スティーブンスが拍手を始め、何人かが加わるが、大半の刑事は押し黙っている。レイチェルが装甲車両の後ろまでデントについて行く。

レイチェル
バットマンはあなたを囮に使ってるけど、ジョーカーを捕まえられる確信はないわ。今まで失敗続きなんだから。

デント
どうして彼の考えが分かる?

レイチェル
(一瞬詰まった後)
とにかく分かるのよ!ハーヴィー、あなたはあなた一人の体じゃないの。あなたに何かあったら、この街の人々は一体どうなるの?今からでも本当のことを

デントはレイチェルにキスする。幸運のコインを取り出して

デント
表が出たら、やっぱりこの作戦で行く。

レイチェル
あなたの命がかかってるのよこんな偶然に賭けるなんて

デントはレイチェルに向かってコインを投げる。レイチェルは受ける。見る。表だ。

デント
(誠実に)
コインに決めさせてる訳じゃないよ。

レイチェルはコインを裏返してみる。このコインは両面が表だ!目を上げると、デントの笑顔の前でドアが閉まる。レイチェルは激しく頭を振る。葛藤。

レイチェル
自分の手で幸運を作ってるって、こういうことだったのね

SWATが隊伍を組んで、後続の援護車両に乗り込んで行く。

本部長代理
我々は彼を郡拘置所まで護送するが、奴らは必ず彼を狙ってくる。拘置所までのルートは避難を済ませてある。予定外の停車に備えろ

屋内。装甲車両。直後。

ショットガンを持ったSWAT隊員が助手席に乗り込んでくる。防毒マスクをつける。運転手の方を見ると、彼も既にマスクを付けている。

助手席のSWAT隊員
じゃあ一丁暴れようぜ。

屋外。十番街。ダウンタウン。続き。
コンボイが道路封鎖のブロックの脇を爆走してゆく。

屋内。装甲車両。続き。
SWAT隊員たちが、デントに尊敬のまなざしを向けている。デントは笑顔を返す。

屋外。交差点。続き。
警官が交通を止めている。トラックが一両やってきて停まる。

警官
あんたにもしばらく停まっていてもらう。

ショットガンの一撃が警官を吹き飛ばす!二発目のマズルブラストが銃の主を照らし出す。ジョーカーだ。

屋内。コンボイ先頭のパトカー。直後。
運転席のSWAT隊員が、前方の交差点で何かが燃えているのに気づいて減速する。

屋外。通り。直後。
頭上で警察のヘリがルートの安全を確認している。その下で、炎上するトラックが道を塞いでいる。

屋内。装甲車両。直後。
任務に没頭する運転手の脇で、ノイズとともに無線機が目覚める。

無線
全車両に告ぐ。Cheviot 西出口でハイウェイを降りて、下五番街を北へ進め。

助手席のSWAT隊員
下五番街?あんなとこに入ったら袋の鼠だぞ。

屋外。一般道路。続き。
コンボイがハイウェイ出口に降りて行く。

屋外。下五番街。夜。
地下の通りをコンボイが轟々と通り過ぎてゆく。ゴミトラックが後方から現れたと思うと、コンボイ後方の車両たちを道路からなぎ払ってしまう。

屋内。装甲車両。直後。

助手席のSWAT隊員
早くここを抜けろ!

運転手がアクセルを一杯に踏み込む。

屋外。下五番街。直後。

ゴミトラックが装甲車両に迫る。リアバンパーに突っ込み、装甲車両を前に押す。

省略

屋内。装甲車両。夜。

トラックがリアウィンドウ一杯に迫ってくるのを運転手が見る。助手席のSWAT隊員が無線機を掴む。

助手席のSWAT隊員
後方から襲撃を受けています!

屋外。下五番街。夜。

手のトラックがコンボイの先頭車両に激突し、先頭車両はコンクリートバリアを超えて川に落ちる!トラックのコンテナには大きく Laughter (「笑い」)というロゴが入っているが、先頭にSがスプレーで書き加えられて SLaugher(「屠殺」)になっている。側面全体に書き散らされた "HA, HA, HA" の文字。

ジョーカーのトラックは道路中央のコンクリート支柱の間をすり抜け、対向車線に入って、装甲車両と並走し始める。

装甲車両の運転手が目をやると、トラックのコンテナのドアが開いていく。その中にはジョーカー、マシンガンを持っている。

装甲車両は全力でブレーキをかけるが、後方のゴミトラックに押されて減速できない。並走するトラックからはジョーカーがマシンガンを撃ち始める。車両の側面を乱打する銃弾。

屋内。装甲車両・後部座席。直後。
デントは平然としている。その一方、銃弾でボコボコと変形して行く車体をみて身を縮めるSWAT隊員たち。

屋内。前方から見た装甲車両。直後。

助手席でショットガンを持ったSWATがジョーカーを睨む。

屋内。トラックのコンテナ。夜。

ジョーカーはマシンガンを捨て、RPGを取る。ふと動きを止めて、前方の何かに気づく。コンボイの先頭を押さえた二台目のトラックに向かって驀進してくるのは、バットモービルだ!それを惚れ惚れと見つめるジョーカー


Speculation on His Past


屋外。下五番街。直後。
バットモービルは有無をいわさず二台目のトラックに突っ込み、自分より遥かに大きいトラックをコンクリートの天井に激突させる。バラバラに粉砕されるトラックを尻目に、突き進むバットモービル。

屋内。トラック。夜。

やっと面白くなってきた、という表情でバットモービルを振り返るジョーカー。

ジョーカーの手下
奴でしょうか?

ジョーカー
誰が乗っているか分からん。デントから目を離すな。

ジョーカーはRPGを構え、発射しようとする。

屋内。装甲車両。直後。
助手席のSWAT隊員がジョーカーの武器に気づいて目を見張る。運転手がブレーキを全力で踏み込む。

省略

屋外。下五番街。直後。

急ブレーキをかけた装甲車両は後ろのゴミトラックに激突する。タイヤをきしらせ、トラックの車体をこすり、必死に減速して辛くもRPGをかわす。かわりにRPGを食らった前方のパトカーが爆発!装甲車両は爆発の火炎を抜け、走り続ける。

省略

屋外。下五番街。直後。

一度コンボイとすれ違ったバットモービルはスピンターンして、戦いに参加してくる。

屋内。ジョーカーのトラック。夜。

ジョーカーは手下にRPGを再装填させる。

ジョーカー
急げ

再び後方を向き、窓からRPGを構える。狙う。

屋内。バットモービル。夜。

バットマンはジョーカーが発射に備えるのを見る。ジョーカーのトラックとの間には何車線かの車が流れていて、近づけない。バットマンはアフターバーナーのスイッチを入れる。

屋内。乗用車。夜。
リアウィンドウに張り付いた子供が二人、バットモービルが頭上を飛び越えて行くのを見ている。

屋外。高架下の道路。夜。
ジョーカーはRPGの狙いをつけて発射する。バットモービルは二台の間の隙間に無理矢理着地し、RPGを受け止めて爆発させる。

バットモービルの後部が爆発し、炎上しながらスピンする。

屋内。装甲車両。夜。

SWAT隊員たちが爆発に身をすくめる。デントは落ち着いている。

屋内。ジョーカーのトラックの運転席。直後。
トラックの運転手が爆発の破片を頭に食らう。

屋内。トラック。直後。

運転手を失ったトラックのコンテナの中で滅茶苦茶に振り回されながら、ジョーカーは嬉しさのあまりギャハハと笑っている。

屋内。バットモービル。直後。
独楽のように回転する車内で、バットマンが操縦ポッドと格闘している。

屋外。高架下の道路。直後。
バットモービルが転覆し、ついに動かなくなって煙を上げる。前部は無事だが、後輪はバラバラに散らばっている。野次馬たちが集まってくる。

省略

屋外。高架下の道路。続き。

ジョーカーはトラックから飛び降りる。まだ子供のようにキャッキャと笑いながら、壊れたバットモービルの方を振り返る。

ジョーカー
誰だったか知らないがとにかく死んだな。

ジョーカーは死んだ運転手を運転席から放り出し、死体を飛び越えて運転席に飛び込むと車道に戻って行く。

屋外。高架下の道路。続き。

装甲車両は走り続ける。ジョーカーのトラックがすぐ後ろに迫っている。

屋内。装甲車両。直後。
助手席のSWAT隊員がミラーに映った後方のトラックを見て、ダッシュボードをバーンと叩く。

助手席のSWAT隊員
よし、今度はこっちから行くぜ。ヘリに支援してもらおう。

屋外。高架下道路。直後。
装甲車両がハイウェイ入り口のランプを上がって行く。ジョーカーのトラックが追う。

屋外。高架下道路。直後。
煙を上げるバットモービルの残骸に、野次馬たちがこわごわ近づいて行く

屋内。バットモービル。直後。
バットマンが体の位置をずらす。ボタンを押す。

バットモービル音声インタフェース
壊滅的損害。脱出および自爆シークェンス開始を開始します。

アームレストから飛び出した爪がバットマンの腕をがっしりと掴み、ポッドの周りの爆砕ボルトが一斉に爆発!

バットモービル音声インタフェース(画面外から)(続けて)
サヨウナラ。

屋外。高架下の道路。直後。

野次馬たちが飛び上がる。バットモービル前部のパネルが吹き飛んで

茫然とする野次馬たちの前に、バットマンが現れる。前輪の上に身を伏せた彼を、脱出ポッドが燃える車から飛び出させる。もう一つの車輪が見る間に前方にせり出して、一種のバイクのような形になる。

自爆して巨大な火の玉になるバットモービルから射出され、バットポッドが発進する!バットマンのマントは収縮し、肩の部分に小さく畳み込まれ、バットポッドの後部タイヤに巻き込まれることを防ぐ。

屋外。パークサイド通り。続き。

装甲車両が通りを突き進む。ヘリが高度を下げる。

パイロット(画面外から)
上空支援を再開する。今度が奴らが追われる番だ。

屋内。警察ヘリ。直後。
警官が自動小銃を取り出し、安全装置を外す。

屋内。ジョーカーのトラックの運転席。直後。
ジョーカーがシフトレバーと格闘している。手下の方を向き、

ジョーカー
遊んでやれ。

屋外。非常階段。直後。
道化師のマスクを付けたジョーカーの手下が、銀行強盗で使ったワイヤー銃を装填する。

屋外。もう一つの非常階段。直後。
もう一人の手下がワイヤー銃を装填する

屋内。乗用車。高架下の道路。夜。
リアビューミラーごしにドライバーが茫然と見守る中、バットポッドが轟音とともに駆け抜ける。追い抜き様にドアミラーが吹き飛ばされ、ドライバーはヒッと悲鳴を上げる。

屋外。高架下の道路。夜。
バットマンがさらにスピードを上げる。バットポッドが車線の間をすり抜け、時折ガッ、ガッと車のドアミラーをもぎ取って行く。混雑した交差点を突き抜け、高架下の道路を横切り、路側の駐車エリアに飛び込み

バットマンが車載カノンの引金を引く。停まっている車が次々と爆発して、バットポッドの進路を開いて行く。

中略

屋外。駅。続き。
バットポッドの銃がガラスのドアを粉砕し、駅ビルのモールを突き進んで行く。悲鳴を上げて道をあける通勤客。

バットポッドが階段を駆け上がって上の通りに出る。

屋外。パークサイド通り。直後。

ジョーカーの手下が通りの反対側に向かってワイヤー銃を発射し、七階の高さにワイヤーを渡す。知らずにやってきたヘリがワイヤーに絡まり、爆発。火の玉になって通りを転がりながら、脇を行く装甲車両に迫る

屋内。装甲車両。直後。
運転手はハンドルをさばいて燃えるヘリの残骸をかわす。助手席のSWAT隊員は観念して目をつぶっている。

屋外。横丁。直後。

バットポッドがゴミコンテナで半ば塞がれた横丁を駆け抜ける。カノン砲で道を作りながら。

屋内。省略。

屋内。ジョーカーのトラック運転席。夜。
ジョーカーがハンドルを手下に任せて、自動小銃を持つ。

手下
ボス?

ジョーカーが前方を見ると、炎をまとったバットポッドが横丁から飛び出してくる。無茶苦茶な機動で横滑りしながら。そしてバットポッドはこちらに向かって突撃を開始する!

ジョーカー
結局、あっちだったか。

屋外。パークサイド通り。夜。

バットポッドはジョーカーのトラックに向かって突撃してくる。トラックに向かって銛を放ち、銛は低く飛んでバンパーの下に刺さる。

屋内。トラック。直後。
ジョーカーの手下は思わず頭を引っ込めるが、ニカッと笑って起き上がってくる。

ジョーカーの手下
外れやしたぜ!

屋外。パークサイド。直後。
バットマンはジョーカーのトラックの脇をすり抜け、蛇行運転してワイヤーを街灯の支柱に次々と巻き付けて行き、最後にスピンターンで停止して成り行きを見守る。

屋外。パークサイド。直後。
ワイヤーはピンと張りつめ、一本の街灯を根こそぎにするが、そこでトラックの前輪が動かなくなって、巨大なトラックはつんのめるように前転し

ジョーカーが残骸から這い出してくる。中央分離帯を乗り越え、走ってくる車に向かってピストルを持った手を降り始める。バットマンはバットポッドを急発進させ、中央分離帯に飛び乗ってそのまま走ってくる。

屋内。装甲車両。夜。
運転手は減速して路肩に車を止める。

助手席のSWAT隊員
おい、どこへ行くんだよ!

ジョーカーはスピードを上げて突進してくるバットポッドに向かって歩く。走ってくる車に向かってデタラメに発砲する。

ジョーカー
さあこい。いいからぶつかってこい!

バットマンはジョーカーが両腕を差し出すのを見る。衝突を待っているようだ。よける暇はない。

バットマンは急ブレーキをかける!

ジョーカーは、バットマンが衝突を避けるためにバイクを捨てるのを見る。バットマンは突き当たりの壁に叩き付けられる。

ジョーカーの手下が、倒れているバットマンに先に駆け寄る。バットマンは気を失っている。手下がマスクをはがそうとする。バットスーツに電気ショックが走り、手下は吹き飛ばされる。ジョーカー、爆笑。折りたたみナイフを開く。バットマンのそばにしゃがみ

声(画面外から)
ナイフを捨てろ。

ジョーカー
なに、すぐ済むさ。

ジョーカーに突きつけられた銃の安全装置が外れる。ジョーカーはナイフを捨てる。座り込む。振り返る。装甲車両が停まっている。ジョーカーに銃を突きつけているのは装甲車両の運転手だ。彼はヘルメットを取る。

ジム・ゴードンだ!死んだはずではなかったのか。

ゴードン
やっと捕まえたぞ、この人でなしめ。

屋内。装甲車両。しばらく後。

デントが目を上げると、後部ドアが開いてゴードンが現れる。デントは満面の笑顔になる。

デント
警部補殿、つくづく無茶をするのが好きだな。

ゴードン
あいつを捕まえたよ、ハーヴィー。

デントは頷く。目に敬意がこもっている。二人は握手する。