「切りまくり」“Knifing Around”




(初回放映 2001年9月2日 ゲスト:ビヨーク/トム・ヨーク)

(番組開始前の調整室。調整卓のモニタ上のトムと話しているモルター)

ト:ありゃ老人向けのサングラスさ。
モ:え、そうなの?
ト:うん。売ってるよ…ダラス空港とかで。
モ:ほほう。
ト:普通のサングラスの上からかけるんだ。

(スペースゴースト、一枚のCDを手に登場)

ス:モルター、これを百枚焼いてくれるかね?
モ:それ何?
ス:レイディオヘッドの新作CDだ。
ト:(笑顔が消え、唖然とした表情になる)
ス:(小声でモルターに)おい、彼はもしかしてレイディオヘッドのメンバー…
モ:そう。
ト:(ニヤリと笑って親指を立てながら)どうも。
ス:やあ、ご機嫌いかがかね。(声を潜めてモルターに)この話はあとだ。(わざとらしい大声で)やあ、あれは何だ?(窓辺においてある据置型の複雑な投光器もしくはレーザー砲のようなものに近付く)
モ:(スペースゴーストのあとを追いながら)ああ、あれは…(重い金属音に遮られる)
ス:(モルターにヘッドロックをかけたまま)黙って聞け…CDをコピーしてるのが万一トムにばれたら私はメキシコの刑務所にぶち込まれるかも知れん。
トム:(モニター内で身を乗り出して聞き耳を立てている)
ス:(トムに)何を見てるんだ!君には関係ない話だぞ……つまり…ドラゴンについて話してるんだ。
ト:(笑っていいのかどうか分からず困った顔になる)
ス:(モルターに)私がこれを焼いて検証している間、スタジオでトムの相手をしていてくれ。(遠慮がちに嫌な顔をしているトムに向かって)だから「これ」ってのは…ドラゴンを焼くんだってば!(金属音と共にモルターを離す)
モ:あんた、これの使い方知らないだろう?
ス:モルター、私の巨大な脳はあらゆるメカをイエスかノーかの単純な問題に変換することが出来るのだよ。
モ:だってそれはCDを焼く機械じゃなくて…
ス:(腕のビーム銃を構えながら)モルター、イエスと言うんだ!
モ:……わかった。
ト:招いてくれてひじょーに感謝してるよ、スペースゴースト。
ス:いやいや、なんの、なんの…こいつが動くところを見たいかね?(上の空で返事しつつ投光器のボタンを押すと機械は一瞬光線を発した後、床に倒れて爆発する)
ト:(開いた口が塞がらない)
ス:(炎の傍に仁王立ちで、根拠のない自信に溢れながら)これで二十枚……イエス!!

スタジオにて

モ:(スペースゴーストのデスクまで行き、ファンキーなBGMと共にいつもの土管声を、無駄に景気のいい米国式DJ声に変換しつつ)おおおぅ、イェア!ムォルター・ショーにぃようこそぅ!
ト:(ゲスト用モニター内から)ありがとう、モルター。
モ:ぃいやいやぁ、こちらこそおぅ!私のような世紀の男の隣に、よくぞ座ってくれたッ!
ト:なんか自信満々だね。まさに90年代の男って感じだ。
ス:(画面外から)動け、この!(爆発音。音楽止まる)
ス:(まだ機械が燃えているコントロール室。炎に呑まれながら)ノオ!…ノオ!

(スタジオ。スペースゴーストの「ノオー!」という叫びがまだ聞こえてくる)

モ:ぅ嬉しいねぇ、(音楽再開)トム・ヨークさん!あんたは超ベリー面白くて超ベリー冴えてるねぇ!
ト:(笑って肩をすくめながら)ほんとに?
モ:むっっちゃ面白くてむっちゃ冴えてるから…ナイフで勝負しようぜえ!(突然モルターの手の中に炎をかたどった巨大なナイフが現れる。ノリノリの音楽が途切れ、どげどげげがをーーん、と短い戦闘的なギターソロに)
ト:え?
ゾラック:いいぞ!死ぬまでやれ!

(炎に包まれたさっきの投光器がスタジオ左手からすっ飛んできて、右手にあるゾラックの楽器に激突。)

ス:(投光器を追うように左から低空飛行で飛び込んできて)そもそもあれはCDバーナーじゃないぞ。(ナイフを持ったモルターを睨んで)何をやっとるんだ君は?
モ:(まだDJ声で)ぶぁんぐみのゥ、司会だぜぃ!
ス:司会にナイフが要るのか。
モ:(いつもの土管声に戻って)まあ…そうだ。
ス:本当に?
モ:(咳払いをすると、ナイフは消えている。DJ声に戻って)いやそのぅ、トムが俺のナイフを見せてくれと言って、ナイフの歌を作ってるところだったんだなぁ!----やっぱり本物のナイフを見ないとだめだから。だよな、トム。(またナイフが現れ、がーぎっ!と短いギターの音。)
ス:(トムに)本当かね?
ト:(首を振りながら)いや。
ス:なに、いい考えだと思ったものでね。ぜひやりたまえ。
ト:(首を横に振って)やだよ。(笑う)
ス:なら私がやろう。(小声で歌い始める)俺はナァァァァイフ…切りぃまくぅるぜぇぇぇ…cutcutcutcutcutcutcutcut…(なぜかハサミの効果音が重なる。チョキチョキチョキチョキ…)

(ナイフというかハサミになりきってボソボソ歌いながらスタジオを右往左往するスペースゴースト。あきれて見ているトム)

ト:もしかして…例の…スマートドラッグとかやってる?
ス:いや、私にはスマートドラッグを飲む必要など無いのだ、トム。なぜなら私はそれがどんなものか知らないからだ。分かったかね、トム?
ト:分かった。
ス:だが人がくれるものは何でも口に入れるよ、食べ物であろうとなかろうと。(デスクに戻って腰を下ろす)なぜなら…私は特別だからだ。(トム、笑いをこらえる)分かったかね、諸君。
ト:(うなずいて)非常に。
ス:とにかく…特別なのだ。
ト:それは特別じゃなくて「変」って言うんだよ。(笑う)
ゾ:(画面外から)おい…自分ら何してん?
ス:「自分ら」?(トム、ヒステリックに笑う)
ゾ:おうよ。
ス:どこでそんな言葉遣いを覚えたんだね?
ゾ:ハティスバーグ。(ミシシッピ州の小都市)
ス:ハティスバーグなんかで、何をしてたんだ?
ゾ:いろいろ、な。
ス:ふうん、そうなのか。
ゾ:そうだ。
ス:ふむ、それは面白い。
ゾ:たりめえよ。
ス:トム、面白いと思うかね?
ト:(一瞬の間の後、首を振って)いや。
ス:見たかね、ゾラック、我々には面白くないんだよ。
モ:(調整室のモニターからスタジオを見ながら、例の音楽とDJ声で)いやあぁぁ、ぅ私には超ウルトラ面白いなあぁぁ!
ス:(静かに)モルター…
モ:?
ス:(暗く)それはもういいんだ。
モ:(いつもの土管声で、不服そうに)そうなの?
ス:ああ。
モ:わかったよ…おっ、あんたの奥さんから電話だ。
ゾ:おまえ、嫁さんいたっけ?(笑う)
ス:私に妻はいないぞ。
モ:本人が妻だと言ってるんだ。
ス:いいか、その女に言いたまえ、君は……狂ってると。私がいくら有名でセクシーだからと言って、誰でも私と結婚できるわけではないぞ。私はあの部屋を出る!
ゾ:あの部屋?

(長い沈黙。ごぉぉぉぉ…という宇宙な音が聞こえる。ちなみにスタジオ正面の大窓の外はいつも宇宙である。)

ス:諸君、聞きたまえ。(椅子から立ち上がる)黙って聞くんだ。私はナイフについてのヒットソングを持ち、そして…左様、私は結婚している。という訳で、ちょっと時間をくれるかね。

(モニターからトムが消え、一瞬のノイズの後ビヨークに切り替わる)

ス:ありがとう、モルター。(ビヨークに)やあハニー、元気かい?
ビ:(思い詰めた表情で)あなた、硫黄って好き?
ス:硫黄?それは私の好物だよ、知ってるだろハニー。それで電話してきたのかい?
ビ:うん。
ス:(小声で)やれやれ…
ビ:アイスランド語で歌っていい?
ス:いまはちょっとまずいな。すまないが…今私は…私は、取り込んでるんだ…あー、その、宇宙大戦争の最中なのだよ。
ビ:(真剣かつ心配げに)あなたと話すと楽しいの。
ス:あー、うん、そうみたいだね。しかし、その、さっきも言ったけど、この宇宙戦争はどうしようもないんだ、エイリアンがね…
ビ:そうなの?
ス:そうなんだ。だから…今は駄目なんだよ。
ビ:分かった!
ス:だから、あの、平和になったら電話するよ…全宇宙が。
ビ:(間)…うん、鮭と鱒とどっちが好き?
ス:いいかね、私は君を非常に愛しているからそのようなことは…
ビ:(笑顔で)ことは?
ス:そろそろ寝たほうがいいよ。
ビ:(困惑して)わかった…
ス:なぜなら一人の女性を深く愛すると言うことはそういうことだからさ。
ビ:うん。えーとそれから…
ス:私の言うことを信じたまえ、いいね?
ビ:…じゃあ、あなたに向かって歌えばいいの?それとも(カメラを指さす)
ス:モルター!

(ビヨークが消え、トムの画面になる。退屈していたようだ。)

モ:あんた結婚したのか?
ス:そうだ。いいかね?あらゆるものは結婚するのだ。動物や蜘蛛でさえ。たとえ彼らがケーキやスーツや結婚式や高価な指輪を持たないからと言って彼らが法的に…えへん…(気まずそうに、小声で)結婚しないというわけではない。(しばしの静寂。宇宙の音。)(いきなりトムに向かって)さあ、私と戦え!
ゾ:愛のない結婚ってやつか。
ス:(ゾラックを睨む)
ゾ:(睨み返す。微かにみよよよ〜ん、みよよよ〜んと触覚の音。)
ス:ふん、しょせん愛とは妥協なのだよ、ゾラック。
ト:(うなずいて)そうそう。
ス:自分の未来についてそれなりの調停案に達することなのさ…メリーランド州バテスダ市の市議会と。
ト:(笑って聞いていたトム、困惑した表情になる。)
ス:……Cutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcut
cutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcutcut
ト:(笑顔でうなずきつつ歌が終わるまで聞いてから)でも…
ス:いいかね、結婚とは自分の部屋でソファーの陰に隠れ、かつ明かりが全部消えて真っ暗になるまでそこから出ないことなんだよ。
モ:奥さんからまた電話。
ス:うむむ…私は爆発したと言ってくれ。大変悲しい出来事であったと。で、最後の言葉は「女房を私のコンドミニアムから追い出せ」だったと。
モ:緊急の用事だと言ってるぞ。
ス:緊急か…つないでくれ。

(トムが消え、ビヨークが現れる)

ビ:トイレに行きたいの。
ス:トイレとソファーの違いは憶えてるかね?
ビ:大丈夫。
ス:前回私が怒り狂ったのも憶えてるね?
ビ:匂いが…腐った玉子みたい。
ス:いつも小便をしているカウチのクッションを鍋で茹でたりするからだ。
ビ:そうなの?
ス:それから、君がうちに居たいのなら、(ビームガンを備えた腕を動かしつつ)例のフランス人のトリッキーとかいうDJは追い出してくれ。
ビ:え、誰?
ス:私も知らんよ、君の友達だろう?
ビ:そうそう、ぜひあなたに紹介したいの。
ス:もう奴には会ったよ。奴は例の小便の沁みたカウチの上に住み着いてるだろ。それから新しいビートを聴かせるとか言って他人を連れ込むのもやめさせてくれ。
ビ:子供はみんな喜ぶのに。
ス:(小声で)ハニー、あれは子供じゃなくて、クリームチーズの塊だよ。
ビ:ときどき区別できなくなるのよ、知ってた?
ス:知ってるよ。ああ…深入りする前に知っておくべきだった…
ビ:あなたマスクつけてるけど、気づいてる?
ス:ねえ、ハニー。庭にプレゼントを埋めといたよ。
ビ:そうなの?
ス:ああ。掘り出しに行ったらどうだい。
ビ:(アイスランド語でなにか言う)
ス:わかった…彼に伝えておくよ。

(ビヨークと入れ違いにトムが戻ってくる)

ゾ:おい…何を埋めたんだよ?
ス:姑。
ゾ:やるじゃん。
ス:いや、ゾラック、埋めたのは只のベーグルなんだ。最近彼女が「母さん」と呼んできかないんで…
ト:(マグを手に、乾杯しながら)ともあれ落ち着くのはいいことだよ、スペースゴースト。
ス:(自分のマグを持ち上げ)ああ、我々の心臓が止まるまで飲もう。

(スペースゴースト、ゾラック、トムはそれぞれ自分のマグから飲む。モルターはマスクの隙間からストローで飲む。スペースゴーストは椅子に深々ともたれて延々と飲み…深い息をつき、また飲み続ける。)

ゾ:ふう……そうだ、あと五分ぐらいでダチが来るから、俺はフケるぜ。
ス:何をしに行くんだ?
ゾ:ゴミ捨て場で電球壊す。
ス:そうか。私も一緒に行こう。
ゾ:あー…(溜息)駄目だ。お前はダチじゃない。
ス:我々には色々共通点があるじゃないか。えーと、君の親父さんはいまだに鉄ちゃんだろ、例えば。
ゾ:違う。
ス:ふむ…最近彼は何のマニアなんだ?
ゾ:あのな、俺のダチが来たらな、お前は一人で空を飛び回るとか、透明になって遊ぶとかしてりゃいいだろうが。知ったこっちゃねーが。台所へでも行け。
ス:いや一緒に行く。
ゾ:駄目だ!
ス:だったらフケさせるわけにはいかん。
ト:あのさ、あんたのこのへんの…(自分の鼻と口のまわりを指さしながら)
ス:なんだね、トム?
ト:(同じ動作をしながら)それ、何?
ス:(溜息)
ト:このへんの。
ス:(いらいらして)これは口だよ、トム。
ト:いや、なんでもない…
ゾ:ダチが来た。じゃあな!
ス:(叫ぶ)待たんか!
ゾ:(静かに)ダチが来てるんだよ。
ス:(静かに)そうか…悪かったな。(机にもたれてがっくり肩を落とす)
モ:おい、また奥さんだ。

(ゲスト入れ替わり)

ス:(静かに)彼らは行ってしまったのか?
ビ:うん。あなた、まだあんな人たちと付き合ってるの?
ス:(椅子に座り直して)い、いや、まあ親友ってやつだからさ、ほどほどにしてるさ…君と結婚したのは、彼らと距離を置くためで…
ビ:呼んでくれてありがとう。
ス:どういたしまして。私は呼んでないけどな。ところでハニー、私はカマキリ友達のゾラックと外出してガラスを叩き割りたいんだが、いいかい?
ビ:え、誰?
ス:ゾラック。ほら、仕事仲間の。
ビ:ねえ、うちに居なさいよ。
ス:あのね、私には外出が必要なんだ。ああ、これでは牢獄だ!
ビ:絵が浮かぶわー、あなたもわかるでしょ。
ス:うん、分かるよ。(腕のビームガンを構えて)つまり君は何を言いたいんだ?
ビ:えーと…、楽しんできてね。
ス:ああ、そうさせてもらうよ。あと、次はもう君とは結婚しないからな。

(トム、ビヨークと入れ替わる)

モ:じゃ、あんたは出かけるのかい?
ス:いや、行ったら女房に殺される。
ト:(せき払いをして、黒い糸屑をつまみあげる)
ス:トム、それは何だね?
ト:虫。
ス:(小声で)ああ、まったくもう…
モ:また奥さんだ。
ス:八時までには必ず帰ると言っといてくれ。
ビ:(赤毛の鬘と新しい衣装でモニタに登場)
ス:やあ、ハニー!
ビ:(笑う)
ス:何だか違うね!
ビ:うん、ちょっと気分を変えてみたの。
ス:ふむふむ。ところでハニー、信じられんことだが、ヘヘヘ、また宇宙戦争が起こったんだよ。信じられないかも知れんが…その場所ってのが…あの…ゴミ捨て場の近くで…えーと…
ビ:それで?
ス:今度こそ平和になるといいんだけどね。ところで君の話をとても聞きたがってる奴がいるんだ。
ビ:誰?
ス:モルターって言うんだけどね。
モ:(苦悶の唸りを上げる)
ス:ここに座ってくれ、モルター。(ビヨークに)氷について君が知ってることを洗いざらい聞きたいってさ。
モ:(スペースゴーストのデスクに近付きつつ)ききたくねえ。
ス:いや聞きたいはずだ。
モ:いや聞きたくない!
ス:いや君は聞きたいのだ。(腕のレーザーバンドを構え、発射ボタンに指をかける)
モ:(間)…ああ聞きたいよ。
ビヨーク:私はアイスランド出身だからそういうことには詳しいの。アイスランドの人口はたったの28万人で…
(話している隙にスペースゴーストは飛び去る)
モ:(つまらなさそうに)ほう、そうなんですか。

(屋外。背景は実写、いかにもスタジオの近所で撮ったような、ありふれた住宅地のゴミ捨て場。スペースゴーストは、ゴミコンテナのそばに立っている。ゾラックが画面奥に腰掛けている。)

ス:ガラスはどこにあるんだ?
ゾ:あー…もう全部壊した。疲れたぜ。
ス:ふむ、ここに段ボールの箱がいくつかあるな。綺麗にまとまるように分解しようではないか。
ゾ:つまんねーよ!
ス:楽しみだけではいかん。これは市民としての義務だ!
ゾ:俺はお前の持ってるものが欲しいんだ。(小声で)女が欲しい。
(携帯電話の音。スペースゴーストの胸に仕込まれた通信機が点滅している。)
ス:ちょっと待ってくれ。
ゾ:女がいたら黒ミサ用に内蔵売れるしな。
ス:ゾラック、頼むから黙っててくれ。
ゾ:金も欲しい。
ス:(通信機に向かって)こちらスペースゴースト胸部通信機。
ゾ:聞いてんのか、コラ!
ビ:(電話越しに)あのね、私、三角形の大ファンなの。
ス:うむ。実は私はチャック・ノリスの大ファンだ。彼は『デルタフォース』に出ていたし、デルタってのは三角形だ。
ビ:私が十一歳の時に公開された奴ね。
ス:そう!よく知ってたねハニー、こうしてチャックのことを話してると、また君と結婚したくなっちゃうよ。
ビ:ほんと?
ス:ベータ車庫だと、結婚一回につき20%オフになるからね。
ビ:(長い間)ところであなた、なんて名前だっけ?

(また実写の背景。大きな都市と河を見下ろす丘の上に(雑な合成で)立つスペースゴースト。彼の左側に、ビヨークの映ったモニタも、存在しないはずの天井からぶら下がっている。オルガンの教会音楽。)

牧師:…病める時も健やかな時も、死が二人を分かつまで?
ビ:誓います。
牧:そしてあなた、スペースゴーストよ、この女性を娶る…
ス:(いきなりモニタを殴って画面左にすっ飛ばす。)オーノー!(間)
ゾ:(画面右から現れてスペースゴーストを殴り、画面左にすっ飛ばす)オーノー!
モ:(画面右から現れてグフッと笑いながら)オーノー!(ゾラックを殴ろうとする)
ゾ:えーかげんにしなさい。

《「切りまくり」 終》